2013年10月12日土曜日

句会エスプレッソ 2杯目 お題「木」 詳細

No.0
作者タケウマ
作品十月の森の奥には飛行石
総得点3点
投票者
(点|名前)
1|雪うさぎ
1|十月知人
1|うぐいす
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お名前
浮儚

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作者は宮崎駿さんの世界観がお好きなのでしょうか。読んだ瞬間、気分がラピュタになりました。
No.1
作者タケウマ
作品ふくらばぎやわらかくして木の実受く
総得点2点
投票者
(点|名前)
1|圓哉
1|北大路南天
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お名前
浮儚

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女性でしょうか。ふくらはぎを木の実でマッサージしてたのかなあ。色々想像出来ますね。
お名前
北大路南天

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◯「ふくらはぎをやわらかくするとどうなるか? 脚が細くなる! 細い脚と木の実は、セクシーさと可愛らしさを兼ね備えた女の子を彷彿させる。いいですね。」
No.2
作者雪うさぎ
作品哀愁のティラノザウルス銀杏散る
総得点5点
投票者
(点|名前)
2|タケウマ
2|木曜何某
1|うぐいす
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お名前
浮儚

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ティラノサウルスが銀杏散らせると哀愁を飛び越えた臭いが発生しそうです。でもティラノサウルスは哀愁なんだよなあ、と考え込みましたよ。
お名前
木曜何某

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◎銀杏は恐竜のいた時代からあった木。それが散ることで、絶滅してしまったティラノザウルスを思っているのでしょう。怖いイメージのあるティラノザウルスからさみしい感じを受けるところが良いと思いました。「木」の句で恐竜というのも驚かされました。
No.3
作者小笠原玉虫
作品檜の風呂桶がたったひとつの遺品だった
総得点4点
投票者
(点|名前)
2|雪うさぎ
2|浮儚
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お名前
浮儚

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◎ 残念なお知らせですね。金目のものは置かずに逝きましたか。一層何も遺さない方が潔いです。でも、この方は何よりもこの風呂桶を大切にし、愛用してたに違 いありません。『木』を直接使用せず、『檜の風呂桶』とした所も好きです。香り立ってきますね。遺品ですから悲しいはずなのですが楽しくもあり。こういう 発想、大好きです。
No.4
作者うぐいす
作品庭に出て光合成のおこぼれいただく
総得点5点
投票者
(点|名前)
1|小笠原玉虫
1|圓哉
1|北大路南天
1|木曜何某
1|一己
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お名前
小笠原玉虫

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木のことを詠むというより、自分が木になっちゃったんですね。お日様を浴びてると、植物のようにではないにせよ、何だかエネルギー湧いてくる気がしますよね。健やかな良句だと思います。
お名前
浮儚

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個人的に光合成は樹木だけに限らず、野の草や花なんかも想像してしまいます。木=自分と喩えたのかもしれませんが。でも、楽しい句です。
お名前
北大路南天

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◯「光合成のおこぼれは、きっと新鮮な良い空気。若さを保つためには良い食事と良い空気が大事。若々しいエネルギーを感じる。」
No.5
作者木曜何某
作品お経終わるまで木目で遊ぶ
総得点7点
投票者
(点|名前)
1|タケウマ
1|小笠原玉虫
2|十月知人
1|北大路南天
1|一己
1|うぐいす
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お名前
小笠原玉虫

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あるあるw取りあえず目の前の木目で現実逃避ですね。木目ってじっと見てるとだんだん怖くなってくるのは何故なのか。見覚えのない顔が浮かんできて、断末魔の叫びをあげそうです。
お名前
浮儚

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分かります。あの手持ち無沙汰な感じ。大人になっても変わらなかったなあ。
お名前
北大路南天

コメント
◯「ありがたいお経をあげてもらっていても、興味ないと退屈で退屈で。木目でどのように遊ぶのか、遊びを発明する発想力があると人生楽しいですよね」
No.6
作者十月知人
作品金銀の木犀わざと香るかな
総得点4点
投票者
(点|名前)
2|小笠原玉虫
1|浮儚
1|うぐいす
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お名前
小笠原玉虫

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特選です。今の季節にぴったり。わざと香る、というのが艶めかしいですね。実に官能的で美しい句だと思います。
お名前
浮儚

コメント
○木犀の香り、鼻先にぐいぐいきますよね。「わざと」の副詞が効いてます。自己主張の強い木ですもんね。こういう人っているなあ。生まれながらの性質だから仕方ない、とまで句から思いを飛躍させてしまいました。
No.7
作者十月知人
作品いつせいに木の実が落ちてから眠る
総得点7点
投票者
(点|名前)
2|圓哉
1|雪うさぎ
1|浮儚
1|木曜何某
2|うぐいす
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お名前
浮儚

コメント
○潔いですね。魔法に掛かったように、木の実が落ちてみんな寝る。自然の法則には抗えません。
No.8
作者一己
作品息白く木肌に触れる温みあり
総得点0点
投票者
(点|名前)

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お名前
浮儚

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並選で採ろうか迷いました。秋の深まりを感じさせてくれる句です。白い息と木肌の組み合わせが何ともノスタルジック。
No.9
作者一己
作品木の葉擦れ今は波音ならず十年たった
総得点1点
投票者
(点|名前)
1|浮儚
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お名前
浮儚

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○切ないですね。私も木の持つ特性として、年単位のものを詠みたかったんですよ。もう果てる前の木なのでしょうか。一緒に成長してきた木を見つめた、眼差しの優しい句とも読めますね。しみじみ。
No.10
作者圓哉
作品木の間からすかして見える秋灯の候
総得点1点
投票者
(点|名前)
1|浮儚
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お名前
浮儚

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○秋ですね。木の間からすかして見える秋灯。一枚の絵画を眺めている気分になれました。余計な字も無く、一行の美しい調べです。
No.11
作者圓哉
作品瞳の奥木枯らしの先言葉の海
総得点0点
投票者
(点|名前)

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お名前
浮儚

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美しいんですが、私には美しすぎました。瞳・木枯らし・言葉の海・・・、どこか抑えた表現があった方が焦点が定まり易かったかもしれません。
No.12
作者浮儚
作品朽ちてゆく君と君の木と
総得点4点
投票者
(点|名前)
1|タケウマ
1|雪うさぎ
1|北大路南天
1|一己
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お名前
北大路南天

コメント
◯「君が生まれた時に植えた木のことか、それとは別の木なのか。『君の木』は君が世話しているから、君が朽ちると木も朽ちるのだろうか。 君とともに生きた木が同じタイミングで朽ちるリンクのしかたに物悲しさを感じた。」
No.13
作者浮儚
作品嬉しいも悲しいも見ていた木、一本の
総得点1点
投票者
(点|名前)
1|雪うさぎ
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No.14
作者北大路南天
作品木を切って誰も得をしない
総得点2点
投票者
(点|名前)
1|十月知人
1|木曜何某
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お名前
浮儚

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作者は放哉がお好きでしょうか。凄い虚無感です。もっとスケールの大きな句とも詠めますが。地球温暖化に対する怒りとか。
お名前
木曜何某

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○切る派と反対派でもめて、結局切ることになって、十人との関係が悪化したり、切る派の代表が体調を崩したり……。木を切るってとても虚しくなることがありますよね。人間って勝手だなぁ。
No.15
作者北大路南天
作品揺らした木から爆撃機がチラリ
総得点3点
投票者
(点|名前)
1|タケウマ
1|十月知人
1|一己
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お名前
浮儚

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時勢を詠んだのでしょうか。遠い国の出来事も、ただ事ではないですよね。
No.16
作者空飛ぶちび
作品彫刻家の両手に木の記憶あり
総得点6点
投票者
(点|名前)
1|小笠原玉虫
1|圓哉
2|北大路南天
2|一己
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お名前
小笠原玉虫

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特選と迷った並選です。生きてる木しか思い付かなかった私には新鮮でした。彫刻家が己を刻み付けるようにして彫ってきた数々の木の記憶。手にぬくもりが伝わってくる程に生々しい。そして艶めかしい。素敵です。大好きな句です。
お名前
浮儚

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木彫をしていたので愛着のある句です。でもこの境地に達せず。いせひでこさんの絵本を思い出しました。年輪の刻まれたゴツゴツした手と。
お名前
北大路京介

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◎「木と向き合ってきた彫刻家は、木を手の触覚だけでなく五感全てで知っている と思えた。彫刻家の手で木が芸術へ姿を変えるとこまで想像できた。すばらしい!」
No.17
作者空飛ぶちび
作品木曜の珈琲が苦いから秋
総得点4点
投票者
(点|名前)
1|タケウマ
1|小笠原玉虫
1|十月知人
1|木曜何某
コメント
お名前
小笠原玉虫

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好きです。秋の夜のヴィオロンの溜息の、みたいな感じで雰囲気がある句だと思います。秋はちょっとほろ苦いみたいな気分もよく似合います。オラもコーヒー飲みつつ物思いに耽っていたい。
お名前
浮儚

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木曜と珈琲って似合いますね。週も後半で少し気分的にも余裕が。月曜の珈琲だとしたら完全に毛色が違うんですが。

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